河井議員と安倍カツカレー事件
河井議員からお金をもらっておきながら、「でも私は溝手さんを応援した」と証言している人がいる。
その方はある意味、お金では動かない屈強な精神を持った人物と言えるのではないだろうか。
まあ河井議員にすれば、「金をやったのにこの裏切り者!」ではあるが・・。
裏切り者事件として思い出すのは2年前の、安倍首相と石破議員の一騎打ちとなった自民党総裁選だ。
投票直前。首相陣営がホテルに支持議員を集めて、ゲン担ぎのカツカレーを333食分振るまった。
ところが、首相が得た投票数は329票。
つまり4人がカツカレーを食べておきながら、首相に投票しなかったわけである。
党内で、必死に犯人捜しが行われたそうだが、結局わからずじまいだった。
僕なりに色々推測してみた。
①「安倍さんが絶対有利だし、まあワシくらいイシバに入れてもバレんわい」という軽い気持ちでやった。
②石破支持者なのだが、派閥の立場上、首相陣営におらざるを得なかった。(つまり、かくれキリシタンならぬ、かくれイシバタンだった)。
③カツカレーがまずかったことに対する抗議表明。
まあ、犯人がわからないので、真相は闇の中であるが、とにかく、この事件は自称・政治ジャーナリストの僕にとって、実に興味深く、かつ、衝撃的で、かつてのロッキードやリクルートをはるかにしのぐ、戦後最大の政界事件として、その位置を屹立している。